EA-BANK無料EA分析

【EA-BANK】Atlas_FX_EABANKの分析・評価

皆さんこんにちは!

今回はEA-BANKのEA分析第二弾として

Atlas_FX_EABANK

を分析していこうと思います!

今回も有料ツールで独自にバックテストを行い、性能を分析・評価をしていきます!

Atlasとは?

Atlas_ロゴ

押し目買い、戻り売りを行うスキャルピング型のEAになります。

エントリーの多くが日本時間の朝方に行われており、

まだ値動きの少ない時間を見計らってスキャルピングを行うのが基本戦略のようです。

Atlas_FX_EABANKの出品ページ:https://ea-bank.com/yzo/ea1214/

エントリーイメージ

Atlas_エントリーイメージ
押し目をつけたところでの買いエントリー

公式フォワード


上記は2020年4月からのフォワード実績です。

全体で見ると右肩上がりとなっていますが、時折ガクンと落ちる箇所も見受けられますね。

バックテスト概要

ここからは、バックテストの結果からより詳細な分析に入ります!

今回も、最もリアルと近い性能が出る有料ツール(TDS)を用いて検証していきます!

TDSとは?
TDS(TickDataSuite)は有料のバックテストツールです。
通常のバックテストではできない変動するスプレッドスリッページ取引手数料を設定することができ、
最も精度の高いバックテストを行うことができます。

基本設定

バックテストの基本設定は以下の表の通りです。

BT概要
ロット数は単利0.1Lot固定としています。
推奨ロットが各EAのパラメータにはデフォルト設定されていますが、
比較がしやすいよう全EA同一ロットで設定します。

また、利用ブローカーはEA-BANKで最も取引環境が良いThreeTrader raw口座を想定。

ThreeTraderに環境を近似させるためにスプレッドに補正をかけることもできるのですが、

昨今ThreeTraderのスプレッドが以前よりも不安定に上下することが多いと感じており、
それを踏まえて今回はマイナス補正をかけずにバックテストを行っていきます。

それぞれの平均スプレッド。
ThreeTraderの方がスプレッドは小さいが今回はあえて補正はかけない。
バックテスト環境は緩いよりかは厳しい方が良いですからね^^

また、ThreeTrader Raw口座は外付けで往復手数料が0.1Lotあたり40円かかるため、そちらも設定します。

バックテスト結果&分析

それでは、バックテストした結果を分析していきます。

バックテスト結果をQuantAnalyzerという分析ツールに読み込み、結果を見ていきます。

サマリ

画像はドル($)表記となっていますが、全て円(¥)の数値です。
ツールの仕様でドル表記されてしまっているので、読み替えてください。

RF(リカバリーファクター)

RF(リカバリーファクター)は24.27でした。

RFとは?
総利益と総損失の比率。
この値が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンを見込むことができます。

1,371,937円(純益) ÷ 56,538円(最大DD) = 24.27(RF

つまり、このEAはリスク”1″に対して

“約24倍”のリターンが見込めるということになります。

一般的にRFが10以上だと優秀なEAと言われています。

損益レシオ

損益レシオは0.63でした。

損益レシオとは?
(平均利益÷平均損失)の値。
”1.0″より大きいほど損小利大傾向が強く、”1.0″より小さいほどコツドカ傾向が強くなります。
あくまでEAの特性を測る指標であり、この値が大きければ良い、小さければ悪いというものではありません。

なので、このEAはややコツドカ傾向にあるEAと言えるでしょう。

取引回数

取引回数は3249回でした。

本バックテストは約15年9ヶ月の期間で実施しているので、

年間平均に直すと約204回になります。

なので、1週間に平均4回ほどトレードするものと思っておけば良いでしょう。

最大DDと推奨ロット

最大DDは56,538円でした。

DD(ドローダウン)とは?
資金が過去最高額からどの程度減ったのかを表した数値であり、
最大ドローダウンとはその中で最も減額した際の数値を表します。

なので、このEAを単体で稼働するのであれば、

11万円につき0.1Lot、余裕を持った運用をするならば16万円につき0.1Lot

で稼働するのが良いでしょう。

Atlasの最大SLは150pipsと、

一般的なEAと比較しても広めに設定されています。

上記の推奨ロットの大前提として、

最大SLになったとしても資金的、メンタル的にショックにならないロット設定に必ずしてください!!

メンタル的にショックを受けると負けた直後に稼働停止したり、ロットを下げたりしてしまいがちです。

そんなことをしていては資金管理もクソもないので、上記を十分留意した上でのロット設定を強く推奨します。

また、0.1Lotで稼働した場合の年間平均利益は

86,648円になります。

月別収支

上の画像は月別収支の一覧表になります。

単一通貨ペアのEAにも関わらず、15年間で年単位でのマイナスは2021年のみ、

月間の勝率78%超えと、非常に安定しています。

 

損益グラフと停滞期間

上の画像は本EAの損益グラフになります。

グラフを見ると、ここ1年くらいは停滞し横ばいになっていますね。

停滞期間は赤い縦線が入っている部分で、

427日間となります。

停滞期間とは?
過去最高益を記録してから、次にその最高益を更新するまでの期間のこと。
通常300~400日間のEAが多い。

そのため、本EAは停滞期間が平均的なEAと言えるでしょう。

モンテカルロ分析

続いて、モンテカルロ分析の結果を見ていきます。

モンテカルロ分析とは?
超ざっくり説明すると、過去のトレードをランダムに入れ替えすることによって、EAの未来の優位性を予測する方法です。
いい説明記事ないかなーと探していたらちょうどEA-BANKからわかりやすい説明が出ていたので、気になった方は以下の記事を参考にしてください^^
takahのEA開発ばなし・その3 EAの堅牢性を考える

95%の結果でも高いパフォーマンスを得ていることがわかります。

また、グラフを見るとこれからの成績も右肩上がりとなっていきそうなことがわかります。

EA-BANKにリリースされた2020.04.20以降の予測値(赤塗りされている範囲)を見ると、

現在赤枠範囲の下限付近にいることがわかります。

この分析結果から予測を立てるとすれば、

これから赤枠範囲内に戻っていくように成績が向上していくような予想が立てられます。

逆に、この赤枠の下限から大きく乖離することがあれば、

直近の相場では通用しない or 過去のバックテスト結果に性能を合わせすぎて未来の相場で通用しないもの(過剰最適化)であるとして、

EAの採用を取りやめた方がいいかもしれません。

今後のフォワードに注目ですね

その他特記事項

エントリー時間

エントリーはほぼ24時間行われるようですが、そのほとんどが0時~3時に行われていることがわかります。

クローズ時間

対して、クローズ時間を見ると0時~5時が多く、

その後は徐々に少なくなっていることがわかります。

このことからも、エントリーから決済まで数分〜数時間の取引が多いことがわかります。

ポジション保有時間

ポジション保有時間と損益の関係を見ても、

取引のほとんどが数分~数時間以内に決済されていることがわかります。

また、損失はほとんどが-4,000の範囲に収まっている一方で、最大SLに到達しているポジションもちらほら見受けられます。

買い/売り比率

EA紹介ページにもあるように、買いトレードの比率が多いのがこのEAの特徴のようです。

ところで、先述した損益グラフでは2021年の中ごろから停滞期間が始まっていました。

そこで、ユロドルの日足チャートを見てみると面白いことが。

(当たり前ですが)私はこのEAの開発者ではないため断定的なことは言えませんが、

このユロドルの長期的な下降トレンドは、このEAにとって向かい風であることが推察されます。

もしかしたら、現在の長期的な下降トレンドが終わった時がこのEAが本領発揮する時かもしれませんね^^

まとめ

  • 高収益低ドローダウン
  • 15年間で年単位の負けは2021年のみ
  • ポジションはほとんどが数分〜数時間のうちに決済
  • SL幅が広いため1回のドカン負けに注意

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EA参入者にはこれ以上ない環境だと思います。

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本記事でみなさまのトレードライフが少しでも豊かになれば嬉しいです^^

ではまた!

 

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