EA-BANK無料EA分析

【EA-BANK】Power_of_Japanの分析・評価

皆さんこんにちは!

今回はEA-BANKのEA分析第10弾として

Power_of_Japan

を分析していこうと思います!

今回も有料ツールで独自にバックテストを行い、性能を分析・評価をしていきます!

Power_of_Japanとは?

ドル円の中値前後の動きに着目したアノマリーEAになります。

仲値トレードとは?
仲値が決まる日本時間のAM9:55にかけてUSDJPYが上昇。
それ以降は下落していく特性を利用したトレードのこと。
ググると解説がたくさん出てきますので詳しく知りたい方はそちらで!
アノマリーとは?
合理的に説明づけるのは難しいがよく起こる現象のこと。

日本企業の実需に着目しエントリーを仕掛けていく点はよくあるアノマリーEAと同じですが、

エントリー時間が普通の中値アノマリーEAと異なるのがこのEA最大の特徴になっております。

同じ「ドル円中値アノマリーEA」でもロジックの違うEAを複数入れることでポートフォリオ効果が期待できます^^/

週末にショートのみを行う戦略となっているため、エントリー数自体は一般的なアノマリーEAと比較すると少なくなっています。

Power_of_Japanの出品ページ:https://ea-bank.com/sawyer/ea1042/

 

エントリーイメージ

週末、定刻にエントリー

公式フォワード


上記は2018年6月からのフォワード実績です。

停滞しているタイミングはありますが、長期的に見ると順調に利益を積み上げていますね^^

バックテスト概要

ここからは、バックテストの結果からより詳細な分析に入ります!

今回も、最もリアルと近い性能が出る有料ツール(TDS)を用いて検証していきます!

TDSとは?
TDS(TickDataSuite)は有料のバックテストツールです。
通常のバックテストではできない変動するスプレッドスリッページ取引手数料を設定することができ、
最も精度の高いバックテストを行うことができます。

基本設定

バックテストの基本設定は以下の表の通りです。

ロット数は単利0.1Lot固定としています。
推奨ロットが各EAのパラメータにはデフォルト設定されていますが、
比較がしやすいよう全EA同一ロットで設定します。

また、利用ブローカーはEA-BANKで最も取引環境が良いThreeTrader raw口座を想定。

ThreeTraderに環境を近似させるためにスプレッドに補正をかけることもできるのですが、

昨今ThreeTraderのスプレッドが以前よりも不安定に上下することが多いと感じており、
それを踏まえて今回はマイナス補正をかけずにバックテストを行っていきます。

それぞれの平均スプレッド。
ThreeTraderの方がスプレッドは小さいが今回はあえて補正はかけない。
バックテスト環境は緩いよりかは厳しい方が良いですからね^^

また、ThreeTrader Raw口座は外付けで往復手数料が0.1Lotあたり40円かかるため、そちらも設定します。

バックテスト結果&分析

それでは、バックテストした結果を分析していきます。

バックテスト結果をQuantAnalyzerという分析ツールに読み込み、結果を見ていきます。

サマリ

画像はドル($)表記となっていますが、全て円(¥)の数値です。
ツールの仕様でドル表記されてしまっているので、読み替えてください。

RF(リカバリーファクター)

RF(リカバリーファクター)は18.78でした。

RFとは?
総利益と総損失の比率。
この値が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンを見込むことができます。

532,150円(純益) ÷ 28,340円(最大DD) = 18.78(RF

つまり、このEAはリスク”1″に対して

“約18倍”のリターンが見込めるということになります。

一般的にRFが10以上だと優秀なEAと言われています。

損益レシオ

損益レシオは1.21でした。

損益レシオとは?
(平均利益÷平均損失)の値。
”1.0″より大きいほど損小利大傾向が強く、”1.0″より小さいほどコツドカ傾向が強くなります。
あくまでEAの特性を測る指標であり、この値が大きければ良い、小さければ悪いというものではありません。

なので、このEAはやや損小利大傾向にあるEAと言えるでしょう。

取引回数

取引回数は1132でした。

本バックテストは約15年9ヶ月の期間で実施しているので、

年間平均に直すと約71回になります。

最大DDと推奨ロット

最大DDは28,340でした。

DD(ドローダウン)とは?
資金が過去最高額からどの程度減ったのかを表した数値であり、
最大ドローダウンとはその中で最も減額した際の数値を表します。

なので、このEAを単体で稼働するのであれば、

6万円につき0.1Lot、余裕を持った運用をするならば9万円につき0.1Lot

で稼働するのが良いでしょう。

また、0.1Lotで稼働した場合の年間平均利益は

33,609円になります。

月別収支

上の画像は月別収支の一覧表になります。

15年間で年単位でのマイナスは2021年のみ、

月間の勝率は約68%となっております。

損益グラフと停滞期間

上の画像は本EAの損益グラフになります。

このグラフから、直近の相場でもしっかりと利益を出していることがわかります。

停滞期間は赤い縦線が入っている部分で、

637日間となります。

停滞期間とは?
過去最高益を記録してから、次にその最高益を更新するまでの期間のこと。
通常300~400日間のEAが多い。

そのため、本EAは停滞期間がやや長いEAと言えるでしょう。

モンテカルロ分析

続いて、モンテカルロ分析の結果を見ていきます。

モンテカルロ分析とは?
超ざっくり説明すると、過去のトレードをランダムに入れ替えすることによって、EAの未来の優位性を予測する方法です。
いい説明記事ないかなーと探していたらちょうどEA-BANKからわかりやすい説明が出ていたので、気になった方は以下の記事を参考にしてください^^
takahのEA開発ばなし・その3 EAの堅牢性を考える

また、グラフを見るとこれからの成績も横ばい〜右肩上がりとなっていきそうなことがわかります。

EA-BANKにリリースされた2018.6.22以降の結果を見ても、

赤枠の予測の範囲に収まっています。

その他特記事項

エントリー時間

エントリーは定刻に行われます。

冬時間はMT4時間1:00、夏時間は2:00にエントリーが行なわれます。

日本時間に直すと朝の8:00ですね。

一般的な中値アノマリーEAは日本時間9:55に売りエントリーを行うものがほとんどなので、差別化できる点かと思います^^

 

Long Short比率

買いエントリーは行わず、売りエントリーのみ行います。

 

ポジション保有時間

ポジション保有時間と損益の関係を見ると、

ほぼ全てのトレードが7時間で決済されています。

TP/SLに到達するか、7時間経過したら決済するというシンプルな手仕舞い戦略となっているようです。

日毎の損益

日毎の損益グラフを見ると23日以降にのみエントリーを行うことがわかります。

まとめ

  • 中値アノマリー戦略
  • 一般的な中値アノマリーEAとはエントリー時間が異なる
  • 売りエントリーのみ
  • 15年間で年単位の負けは2021年のみ
  • ポジションはほとんどが7時間で決済

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EA参入者にはこれ以上ない環境だと思います。

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本記事でみなさまのトレードライフが少しでも豊かになれば嬉しいです^^

ではまた!

 

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