EA-BANK無料EA分析

【EA-BANK】Artemisの分析・評価

皆さんこんにちは!

今回はEA-BANKに出品されている

Artemis

を分析していこうと思います!

今回も有料ツールで独自にバックテストを行い、性能を分析・評価をしていきます!

Artemisとは?

5分足始値でエントリーを行うトレンドフォロー型のデイトレードEAです。

移動平均線を用いてトレンド判断を行い、RSI、ボリンジャーバンドのシグナルから押し目買い・戻り売りを行います。

基本的に全てロジックで決済を行いますが、デフォルトではストップロスが設定されていないため思わぬ損失が出ることがあります。
最大損失を明確にしたい方は必ず設定を行なって下さい。
製作者さんはSLを150pipsに設定し運用しているそうです。

また、最大7ポジション保有することがあるようなのでロット管理には注意が必要です。

Artemisの出品ページ:https://ea-bank.com/angel/ea1061/

 

エントリーイメージ

下落後一時上昇したところでの戻り売りエントリー

公式フォワード


上記は2018年11月からのフォワード実績です。

リリースから2021年末まで停滞していますが、2022年に入ってからは好調なようです。

バックテスト概要

ここからは、バックテストの結果からより詳細な分析に入ります!

今回も、最もリアルと近い性能が出る有料ツール(TDS)を用いて検証していきます!

TDSとは?
TDS(TickDataSuite)は有料のバックテストツールです。
通常のバックテストではできない変動するスプレッドスリッページ取引手数料を設定することができ、
最も精度の高いバックテストを行うことができます。

基本設定

バックテストの基本設定は以下の表の通りです。

ロット数は単利0.1Lot固定としています。
推奨ロットが各EAのパラメータにはデフォルト設定されていますが、
比較がしやすいよう全EA同一ロットで設定します。

また、利用ブローカーはEA-BANKで最も取引環境が良いThreeTrader raw口座を想定。

ThreeTraderに環境を近似させるためにスプレッドに補正をかけることもできるのですが、

昨今ThreeTraderのスプレッドが以前よりも不安定に上下することが多いと感じており、
それを踏まえて今回はマイナス補正をかけずにバックテストを行っていきます。

それぞれの平均スプレッド。
ThreeTraderの方がスプレッドは小さいが今回はあえて補正はかけない。
バックテスト環境は緩いよりかは厳しい方が良いですからね^^

また、ThreeTrader Raw口座は外付けで往復手数料が0.1Lotあたり40円かかるため、そちらも設定します。

バックテスト結果&分析

それでは、バックテストした結果を分析していきます。

バックテスト結果をQuantAnalyzerという分析ツールに読み込み、結果を見ていきます。

サマリ

画像はドル($)表記となっていますが、全て円(¥)の数値です。
ツールの仕様でドル表記されてしまっているので、読み替えてください。

RF(リカバリーファクター)

RF(リカバリーファクター)は6.95でした。

RFとは?
総利益と総損失の比率。
この値が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンを見込むことができます。

1,401,209円(純益) ÷ 201,561円(最大DD) = 6.95(RF

つまり、このEAはリスク”1″に対して

“約7倍”のリターンが見込めるということになります。

一般的にRFが10以上だと優秀なEAと言われています。

損益レシオ

損益レシオは0.65でした。

損益レシオとは?
(平均利益÷平均損失)の値。
”1.0″より大きいほど損小利大傾向が強く、”1.0″より小さいほどコツドカ傾向が強くなります。
あくまでEAの特性を測る指標であり、この値が大きければ良い、小さければ悪いというものではありません。

なので、このEAはややコツドカ傾向にあると言えるでしょう。

取引回数

取引回数は11,210でした。

本バックテストは約15年10ヶ月の期間で実施しているので、

年間平均に直すと約711回になります。

なので、1週間に平均14~15回ほどトレードするものと思っておけば良いでしょう。

最大DDと推奨ロット

最大DDは201,561でした。

DD(ドローダウン)とは?
資金が過去最高額からどの程度減ったのかを表した数値であり、
最大ドローダウンとはその中で最も減額した際の数値を表します。

なので、このEAを単体で稼働するのであれば、

40万円につき0.1Lot、余裕を持った運用をするならば60万円につき0.1Lot

で稼働するのが良いでしょう。

また、0.1Lotで稼働した場合の年間平均利益は

88,497円になります。

月別収支

上の画像は月別収支の一覧表になります。

15年間で年間のマイナスは2015年と2019年のみでした。

月間の勝率は約59%と、月別の収支はやや不安定になっています。

損益グラフと停滞期間

上の画像は本EAの損益グラフになります。

このグラフから、2019年後半から2021年末頃までは停滞していましたが、

2022年に入ってからは好調なことがわかります。

停滞期間は赤い縦帯の部分で、

942日間となります。

停滞期間とは?
過去最高益を記録してから、次にその最高益を更新するまでの期間のこと。
通常300~400日間のEAが多い。

そのため、本EAは停滞期間が長いEAと言えるでしょう。

モンテカルロ分析

続いて、モンテカルロ分析の結果を見ていきます。

モンテカルロ分析とは?
超ざっくり説明すると、過去のトレードをランダムに入れ替えすることによって、EAの未来の優位性を予測する方法です。
いい説明記事ないかなーと探していたらちょうどEA-BANKからわかりやすい説明が出ていたので、気になった方は以下の記事を参考にしてください^^
takahのEA開発ばなし・その3 EAの堅牢性を考える

また、グラフを見るとこれからの成績も横ばい〜右肩上がりとなっていきそうなことがわかります。

EA-BANKにリリースされた2018.11.16以降の結果を見ると、

2021年末までは赤枠の下限付近を停滞していましたが、その後は予測の範囲に戻ってきていることがわかります。

その他特記事項

エントリー時間

エントリーは24時間行われるようです。

特に、22時〜翌3時ごろまでのエントリーは収益率が高いようです。
(緑の棒グラフが赤い棒グラフを大きく上回っている)

ポジション保有時間

ポジション保有時間と損益の関係を表したグラフになります。

ほとんどのトレードが12時間以内に決済されています。

デフォルトパラメータではSLが設定されていなく、今回のBTでは最大220pips程の損失が出ておりました。

1ポジ設定にした際のバックテスト成績

同時に7つポジションを持つのはロット管理が難しくなることや、逆行した時の損失が大きくなる懸念があるかと思います。

MAXポジション数はパラメータでの設定が可能なので、1ポジションとした場合にどうなるのかも検証してみました。

1ポジション設定にした際のバックテスト結果がこちらです↓

結果は、デフォルトの7ポジションと比較すると成績がかなり落ちてしまうことがわかりました。

稼働する際はデフォルトの7ポジのまま、ロットを下げて運用するのが良さそうです!

まとめ

  • 24時間型のスキャル・デイトレEA
  • ポジションは半日以内にサクッと決済
  • デフォルトでは7ポジション設定・SLなしのためロット管理に注意

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EA-BANKは他のEAも含め上限なく全てを無料で利用することができ、
EA参入者にはこれ以上ない環境だと思います。

 

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本記事でみなさまのトレードライフが少しでも豊かになれば嬉しいです^^

ではまた!

 

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