この記事では、myEAToolBoxに共通する複利機能についての説明を行っていきます。
普通のEAに用いられている複利ロジックとは一風変わっているので、複利機能を利用する方は必ずお読みください!
一般的な複利機能との違い
一般的な複利機能との違いを理解するために、まずは一般的な複利機能について説明します。
一般的な複利機能
現在の証拠金に対してロットを決定していきます。
例:1万円につき0.01ロットの複利の場合
100万円で稼働スタート:1ロット
1回目のトレードで10万円の利益が出た!
⇒証拠金は110万円になるので次は1.1ロットで取引
2回目のトレードで5万円の損失が出た!
⇒証拠金は105万円になるので次は1.05ロットで取引
こんな感じです。
現在の証拠金でロットが決まるため、常に「その証拠金の身の丈に合ったロット」で取引できるのがメリットかと思います。
しかし、デメリットとして、
負ければ負ける程ロットが下がっていくので、ドローダウンの回復が単利運用よりも遅い
という点があります。
私はこのデメリットが非常にイヤでして…笑
複利で運用したいけど、DDの回復が遅れるのは避けたい。この両者のいいとこどりをできる資金管理法はないかを考え抜き、
独自の複利機能を考案しました。
myEAToolBoxに搭載している複利機能
それでは、一般的な複利機能からどこが変わっているのか。
一般的な複利機能との違いは、
負けてもロットが下がらない
という点です。
これも例で見た方が分かりやすいので説明していきます!
例:1万円につき0.01ロットの複利の場合
100万円で稼働スタート:1ロット
1回目のトレードで10万円の利益が出た!
⇒証拠金は110万円になるので次は1.1ロットで取引
2回目のトレードで5万円の損失が出た!
⇒証拠金は105万円になるが、ロットは維持して1.1ロットで取引
こんな感じで、稼働してからのピークの証拠金を記憶し、
負けたとしても“ピーク時の証拠金基準”でロットを決定していきます。
勝っているときは複利運用
負けているときは単利運用
とも言い換えられますね^^
これにより、
資金増加により緩やかにロットを上げながら、
ドローダウンの回復スピードも単利運用と変わらない
というのを実現しております!!
パラメータの説明
ここでは複利パラメータの使い方を紹介します!
用意されているパラメータは3つです。
- 複利機能ON/OFF
- 最大証拠金の初期化実行パラメータ
- いくらにつき
ロット決定の流れ
以下が、ロット決定の大まかな流れになります!
①EA稼働後の最大証拠金が自動保存されている。
※初稼働の場合は、現在の有効証拠金を最大証拠金とする。
② ①の金額を”いくらにつき”パラメータで割る。(小数点は切り捨てる)
③ ②で出た数字を0.01で掛け算する。
具体例:
“いくらにつき”パラメータを30,000(3万円)に設定した場合、
最大証拠金0~59,999円:0.01Lotで稼働
最大証拠金60,000~89,999円:0.02Lotsで稼働
最大証拠金90,000~119,999円:0.03Lotsで稼働
・・・
となります!
↑画像の赤線のラインがここで言う「最大証拠金」。
この金額をベースに、複利のロット設定を行う。
それでは次に、具体的な設定方法を見ていきましょう!
ステップ1:複利機能を利用する
複利機能を利用したい場合は、
「複利機能ON/OFF」のパラメータを”true”にします。
ステップ2:”いくらにつき”パラメータを設定する
先ほどのロット決定の流れに従い、”いくらにつき”パラメータを設定します。
設定はたったこれだけです‼
非常にシンプルですね♪
設定の確認
上手く設定できたのかの確認は、セットしたチャートの左上を見ると確認することができます^^
・複利がtrueになっているか
・何ロットでエントリーされるか
・最大証拠金はいくらか
をチャートから確認することができます^^♪
最大証拠金をリセットしたい
EAを稼働後、出金を行って証拠金が減り、一度最大証拠金をリセットしたいということがあると思います。
そんな時は、「最大証拠金の初期化実行パラメータ」を”true”にしOKを押しましょう!
こうすることで、最大証拠金を「現在の証拠金」にリセットすることができます!
チャート上の「MaxBalance」の金額も変わっているので、確認しましょう^^
無事リセットすることができたら、再度上記のパラメータを”false”に戻し、設定完了です!
よくある質問
MT5を再起動しても、最大証拠金は保存されているためリセットされません!
うまく複利機能を活用いただき、資産形成の一助になればと思います^^