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【EA-BANK】bloom-EBの分析・評価

bloom_EB_アイキャッチ

皆さんこんにちは!

今回から、EA-BANKに出品されているEAの分析を順次行っていきたいと思います!

記念すべき第一弾は、現在アクセスランキング堂々1位の

bloom_EB

です!

有料ツールで独自にバックテストを行い、性能を分析・評価をしていきます!

初めに:本記事の目的

初めに、なぜEA-BANKの記事を書こうと思ったのか、

その背景と目的を軽くお話しさせてください!

本記事の目的

  • EA-BANKを利用されている・今後利用する方に向けたEA理解度の向上
  • 第三者からの公平な評価

EA-BANKが近頃話題になり、利用者が一気に増えましたね^^

そんな中、出品ページに載っている成績やEA説明だけだと

「どれを使っていいのかわからない」

「それぞれどんな特徴があるのかわからない」

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、出品されているEA1つ1つ、それぞれどんなEAなのかを紹介することで

そんな方々へのなにか学びや気づきになればいいなと思い筆を取ることにしました^^

また、出品者が自身のEAを紹介するのではなく、

第三者がどのEAも公平・同一の条件下で分析・評価をすることは少なからず需要があり、必要なことである

と感じたためです^^

bloom_EBとは?

bloom_EB ロゴ

ブレイクアウト型のEAになります。

直近の高値・安値にラインを引き、ラインにタッチしたタイミングで順張りでエントリーします。

緻密なトレーリングにより、

大きくブレイクした時は利益を大きく、逆行した時は損失を小さくするよう設計されています。

bloom_EBの出品ページ:https://ea-bank.com/kow/ea149c/

bloom_EB_ストラテジー

エントリーイメージ

bloom_EB_エントリーイメージ
直近高値・安値に指値注文を入れ、タッチしたらブレイク方向へ順張りを行っています。

公式フォワード

bloom_EB_フォワード

上記は2022年3月からのフォワード実績です。

綺麗な右肩上がりで大きなドローダウンもなく、かなり安定した成績となっています。

バックテスト概要

ここからは、バックテストの結果からより詳細な分析に入ります!

今回も、最もリアルと近い性能が出る有料ツール(TDS)を用いて検証していきます!

TDSとは?
TDS(TickDataSuite)は有料のバックテストツールです。
通常のバックテストではできない変動するスプレッドスリッページ取引手数料を設定することができ、
最も精度の高いバックテストを行うことができます。

基本設定

バックテストの基本設定は以下の表の通りです。

BT概要
ロット数は単利0.1Lot固定としています。
推奨ロットが各EAのパラメータにはデフォルト設定されていますが、
比較がしやすいよう全EA同一ロットで設定します。

また、利用ブローカーはEA-BANKで最も取引環境が良いThreeTrader raw口座を想定。

ThreeTraderに環境を近似させるためにスプレッドに補正をかけることもできるのですが、

昨今ThreeTraderのスプレッドが以前よりも不安定に上下することが多いと感じており、
それを踏まえて今回はマイナス補正をかけずにバックテストを行っていきます。

スプレッド補正それぞれの平均スプレッド。
ThreeTraderの方がスプレッドは小さいが今回はあえて補正はかけない。
バックテスト環境は緩いよりかは厳しい方が良いですからね^^

また、ThreeTrader Raw口座は外付けで往復手数料が0.1Lotあたり40円かかるため、そちらも設定します。

バックテスト結果&分析

それでは、バックテストした結果を分析していきます。

バックテスト結果をQuantAnalyzerという分析ツールに読み込み、結果を見ていきます。

対象の2通貨ペアの成績を合算し、結果を見ていきます!
個々の成績は最後にまとめています^^

サマリ

bloom_EB_サマリ
画像はドル($)表記となっていますが、全て円(¥)の数値です。
ツールの仕様でドル表記されてしまっているので、読み替えてください。
bloom_EB_成績表

RF(リカバリーファクター)

bloom_EB_RF

RF(リカバリーファクター)は8.76でした。

RFとは?
総利益と総損失の比率。
この値が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンを見込むことができます。

1,131,487円(純益) ÷ 129,130円(最大DD) = 8.76(RF

つまり、このEAはリスク”1″に対して

“8.7倍”のリターンが見込めるということになります。

一般的にRFが10以上だと優秀なEAと言われています。

損益レシオ

bloom_EB_損益レシオ

損益レシオは0.56でした。

損益レシオとは?
(平均利益÷平均損失)の値。
”1.0″より大きいほど損小利大傾向が強く、”1.0″より小さいほどコツドカ傾向が強くなります。
あくまでEAの特性を測る指標であり、この値が大きければ良い、小さければ悪いというものではありません。

なので、このEAはややコツドカ傾向にあるEAと言えるでしょう。

取引回数

bloom_EB_取引回数

取引回数は10456回でした。

本バックテストは約15年9ヶ月の期間で実施しているので、

年間平均に直すと約661回になります。

なので、1週間に平均13~14回トレードするものと思っておけば良いでしょう。

最大DDと推奨ロット

bloom_EB_最大DD

最大DDは129,130円でした。

DD(ドローダウン)とは?
資金が過去最高額からどの程度減ったのかを表した数値であり、
最大ドローダウンとはその中で最も減額した際の数値を表します。

なので、このEAを単体で稼働するのであれば、

26万円につき0.1Lot、余裕を持った運用をするならば39万円につき0.1Lot

で稼働するのが良いでしょう。

また、0.1Lotで稼働した場合の年間平均利益は

71,462円になります。

月別収支

bloom_EB_月別収支

上の画像は月別収支の一覧表になります。

2通貨ペア同時運用で、15年間で年単位でのマイナスは2007年のみ、

月間の勝率は約68%となっております。

2022年の成績が非常にいいですね!

損益グラフと停滞期間

bloom_EB_損益グラフ

上の画像は本EAの損益グラフになります。

グラフはそれぞれ以下の通り
黄色:USDJPY
赤色:EURUSD
青色:通貨ペア合計

このグラフから、直近の相場でもしっかりと利益を出していることがわかります。

停滞期間は赤い縦線が入っている部分で、

1033日間となります。

停滞期間とは?
過去最高益を記録してから、次にその最高益を更新するまでの期間のこと。
通常300~400日間のEAが多い。

そのため、本EAは停滞期間が長いEAと言えるでしょう。

ただ、直近の10年間に注目すると最大DDは50,000円程、

長い停滞期間もないため、

前述した推奨ロットよりももう少しロットをあげてもいいかもしれません^^

モンテカルロ分析

続いて、モンテカルロ分析の結果を見ていきます。

モンテカルロ分析とは?
超ざっくり説明すると、過去のトレードをランダムに入れ替えすることによって、EAの未来の優位性を予測する方法です。
いい説明記事ないかなーと探していたらちょうどEA-BANKからわかりやすい説明が出ていたので、気になった方は以下の記事を参考にしてください^^
takahのEA開発ばなし・その3 EAの堅牢性を考える

こちらは通貨ペア毎に結果を見ていきます。

USDJPY

bloom_EB_USDJPY_モンテカルロ分析

Original(元のバックテスト結果)とのドローダウンに関する数値の乖離が大きいという結果になりましたが、

グラフを見ると概ね横ばい〜右肩上がりとなっていきそうなことがわかります。

EA-BANKにリリースされた2022.03.21以降の結果を見ても、

赤枠の予測の範囲に収まっています。

EURUSD

bloom_EB_EURUSD_モンテカルロ分析 bloom_EB_EURUSD_モンテカルロ分析

最大DDに注目すると、Original(元のバックテスト結果)との差異がかなり大きくなるという結果になりました。

また、EA-BANKにリリースされた2022.03.21以降の結果を見ると、

赤枠の予測の範囲を超える収益を得ていることがわかります。

この分析結果から予測を立てるとすれば、

直近の成績はかなり調子が良く、これから収益は少しなだらかになり、

赤枠で予測される範囲内に収まるように収束していくような予想が立てられます。

あくまで過去のデータに基づいた”予測”なので、それ以上の他意はないことを補足しておきます。
(最近調子良すぎるからこれから下がっていくよ!と言いたい訳ではないと言うことです。未来の相場なんて誰もわからないので、このまま好調をキープする可能性も全然あります)

その他特記事項

期待利得

bloom_EB_期待利得

期待利得は108.21となっており、値幅にすると約1pips程となります。

期待利得とは?
1回のトレードで獲得できる損益の期待値。
(平均利益 × 勝率) – (平均損失 × 敗率(1-勝率))で求めることができます。

今回のバックテスト環境だと、

1回のトレード毎に平均して約1pips獲得できるということになります。

裏を返すと、この環境より1pips以上悪い環境でトレードした場合、

収益を見込むことができなくなってしまいます。

スプレッドが比較的広めなXMTradingやGemforexのスタンダード口座では中々利益を出すのが難しそう。。。

そのため、トレード環境の良いブローカーで稼働されることを強くオススメします!!

エントリー時間

bloom_EB_取引時間

エントリーはほぼ24時間行われるようです。

相場が動く東京市場〜NY市場にかけてのエントリーが多くなっています。

ポジション保有時間

bloom_EB_取引時間

ポジション保有時間と損益の関係を見ると、

ほとんどのトレードが24時間以内に決済されています。

また、損切り幅は一定となっている一方で利益はバラバラなことから、

このEAの説明にもある「トレールで波に乗る」という特徴が伺えますね。

通貨ペアの相関関係

bloom_EB_相関関係

USDJPYとEURUSDの相関は0.02でした。

2つのバックテストの相関を表しており、
相関が小さいほど0に、大きいほど1に近くなります。
感覚ですが0.3より大きいとたまにエントリー被るなーと感じます。

よって、この2つの通貨ペアの相関は少なく、

同時採用することでポートフォリオ効果が期待できると言えるでしょう。

通貨ペアごとの成績

ここからは、参考として各通貨ペアのバックテスト結果を掲載致します。

サマリ

bloom_EB_通貨ペア毎サマリ

USDJPY

bloom_EB_バックテスト

EURUSD

bloom_EB_バックテスト

 

まとめ

  • 15年間で年単位の負けは2007年のみ
  • トレード頻度が多くほぼ毎日トレードを楽しめる
  • USDJPY,EURUSDどちらも好成績
  • 2通貨ペアによるポートフォリオ効果が期待できる
  • ポジションはほとんどが数分〜数時間のうちに決済
  • トレード環境が良いブローカーを強く推奨

そんなbloom_EBはEA-BANKにて無料で利用できます!

 

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EA参入者にはこれ以上ない環境だと思います。

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本記事でみなさまのトレードライフが少しでも豊かになれば嬉しいです^^

ではまた!

 

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