EA-BANK無料EA分析

【EA-BANK】Copenator_EURUSDの分析・評価

皆さんこんにちは!

今回はEA-BANKのEA分析第10弾として

Copenator_EURUSD_M5_V1_EB

を分析していこうと思います!

今回も有料ツールで独自にバックテストを行い、性能を分析・評価をしていきます!

Copenator_EURUSD_M5_V1_EBとは?

「EAにおける既存概念からの脱却」をコンセプトにした、

通常とは異なる考え方をもとに制作された珍しい手法のEAになります。

相場が大きく動いているときを避け、比較的相場が落ち着いているタイミングで仕掛けを行います。

エントリー時には順張りか逆張りかを決めずにエントリーを行い、プライスアクションからタイミングを図り決済を行います。

 

本EAは、GogoJungleで700本近く売り上げたモンスターヒットEAである

コペルニクス・ベーシックUSDJPY版

のロジックをEURUSDの通貨ペアに適応させたものとなっているようです。

この手法のことを製作者さんは「コペルニクス的転回ロジック」と呼んでいるようです。
正直私には理解しきれなかったので、ロジックの詳細が知りたい方はこちらをご確認ください^^;
SLは190pipsとかなり大きいので、ロット設定には注意が必要です。

Copenator_EURUSD_M5_V1_EBの出品ページ:https://ea-bank.com/doublee/ea1278/

エントリーイメージ

赤丸がエントリー箇所になります。(両建てあり計4回のエントリー)

画像の両端部分のように値動きが大きいときにはポジションは取らず、四角で囲った枠のような落ち着いたタイミングで仕掛けを行っています。

エントリー箇所を拡大した画像

赤色矢印が売り、青色矢印が買いのエントリーです。

今回あげた例ではレンジ相場での逆張りロジックに見えますが、

他のエントリーポイントを見ると長期トレンド後の押し目でトレンド方向へ順張りしているように見受けられる箇所もありました。

開発コンセプト通り順張り・逆張りという概念のないロジックであることが見て取れました。

公式フォワード


上記は2020年10月からのフォワード実績です。

一時停滞期間もありますが、直近は好調で利益を積み上げて行っているようです^^

バックテスト概要

ここからは、バックテストの結果からより詳細な分析に入ります!

今回も、最もリアルと近い性能が出る有料ツール(TDS)を用いて検証していきます!

TDSとは?
TDS(TickDataSuite)は有料のバックテストツールです。
通常のバックテストではできない変動するスプレッドスリッページ取引手数料を設定することができ、
最も精度の高いバックテストを行うことができます。

基本設定

バックテストの基本設定は以下の表の通りです。

ロット数は単利0.1Lot固定としています。
推奨ロットが各EAのパラメータにはデフォルト設定されていますが、
比較がしやすいよう全EA同一ロットで設定します。

また、利用ブローカーはEA-BANKで最も取引環境が良いThreeTrader raw口座を想定。

ThreeTraderに環境を近似させるためにスプレッドに補正をかけることもできるのですが、

昨今ThreeTraderのスプレッドが以前よりも不安定に上下することが多いと感じており、
それを踏まえて今回はマイナス補正をかけずにバックテストを行っていきます。

それぞれの平均スプレッド。
ThreeTraderの方がスプレッドは小さいが今回はあえて補正はかけない。
バックテスト環境は緩いよりかは厳しい方が良いですからね^^

また、ThreeTrader Raw口座は外付けで往復手数料が0.1Lotあたり40円かかるため、そちらも設定します。

バックテスト結果&分析

それでは、バックテストした結果を分析していきます。

バックテスト結果をQuantAnalyzerという分析ツールに読み込み、結果を見ていきます。

サマリ

画像はドル($)表記となっていますが、全て円(¥)の数値です。
ツールの仕様でドル表記されてしまっているので、読み替えてください。

RF(リカバリーファクター)

RF(リカバリーファクター)は12.8でした。

RFとは?
総利益と総損失の比率。
この値が大きいほど、小さなリスクで大きなリターンを見込むことができます。

1,175,891円(純益) ÷ 91,864円(最大DD) = 12.8(RF

つまり、このEAはリスク”1″に対して

“約12倍”のリターンが見込めるということになります。

一般的にRFが10以上だと優秀なEAと言われています。

損益レシオ

損益レシオは0.57でした。

損益レシオとは?
(平均利益÷平均損失)の値。
”1.0″より大きいほど損小利大傾向が強く、”1.0″より小さいほどコツドカ傾向が強くなります。
あくまでEAの特性を測る指標であり、この値が大きければ良い、小さければ悪いというものではありません。

なので、このEAはコツドカ傾向にあるEAと言えるでしょう。

取引回数

取引回数は4237でした。

本バックテストは約15年9ヶ月の期間で実施しているので、

年間平均に直すと約269回になります。

なので、1週間に平均5回ほどトレードするものと思っておけば良いでしょう。

最大DDと推奨ロット

最大DDは91,864でした。

DD(ドローダウン)とは?
資金が過去最高額からどの程度減ったのかを表した数値であり、
最大ドローダウンとはその中で最も減額した際の数値を表します。

なので、このEAを単体で稼働するのであれば、

18万円につき0.1Lot、余裕を持った運用をするならば27万円につき0.1Lot

で稼働するのが良いでしょう。

また、0.1Lotで稼働した場合の年間平均利益は

76,274円になります。

月別収支

上の画像は月別収支の一覧表になります。

15年間で年単位でのマイナスは2007年のみ。

月間の勝率は70%を超えと安定しています。

損益グラフと停滞期間

上の画像は本EAの損益グラフになります。

このグラフから、直近数年の相場でもしっかりと利益を出していることがわかります。

停滞期間は赤い縦線が入っている部分で、

624日間となります。

停滞期間とは?
過去最高益を記録してから、次にその最高益を更新するまでの期間のこと。
通常300~400日間のEAが多い。

そのため、本EAは停滞期間が長いEAと言えるでしょう。

モンテカルロ分析

続いて、モンテカルロ分析の結果を見ていきます。

モンテカルロ分析とは?
超ざっくり説明すると、過去のトレードをランダムに入れ替えすることによって、EAの未来の優位性を予測する方法です。
いい説明記事ないかなーと探していたらちょうどEA-BANKからわかりやすい説明が出ていたので、気になった方は以下の記事を参考にしてください^^
takahのEA開発ばなし・その3 EAの堅牢性を考える

また、グラフを見るとこれからの成績も横ばい〜右肩上がりとなっていきそうなことがわかります。

EA-BANKにリリースされた2020.10.14以降の結果を見ても、

赤枠の予測の範囲に収まっています。

その他特記事項

エントリー時間

エントリーは24時間行われるようです。

日本時間早朝〜ロンドン市場開始くらいまでのエントリーが多く、ロンドン〜NY市場は少ない傾向にあります。

ボラが大きいときにはポジションを持たない特性が関係していそうですね。

ポジション保有時間

ポジション保有時間と損益の関係を見ると、

ほとんどのトレードが24時間以内に決済されています。

SL幅が190pipsとかなり大きく、頻度は多くありませんが喰らうときはたまにあるようです。

2007年からのバックテストで、170pips以上の損失は計21回ありました。
平均で年1,2回はそれくらいの損失が出ることを想定しておきましょう。

まとめ

  • 特殊なロジックで他EAとの手法が被りにくい
  • 高収益低ドローダウン
  • 15年間で年単位負けなし
  • エントリーは24時間行われる
  • ポジションのほとんどが24時間以内に決済
  • SLが190pipsと広いためドカン負けに注意

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EA参入者にはこれ以上ない環境だと思います。

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本記事でみなさまのトレードライフが少しでも豊かになれば嬉しいです^^

ではまた!

 

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